私たちについて

住み慣れた町で 笑顔で 暮らしつづけたい

高齢になって

身体や記憶力が多少衰えたとしても

たとえ一人暮らしになったとしても

住み慣れた町で 笑顔で 暮らしつづけたい

多くの方々が抱くこの思い・・・私たち自身の願いも同じです。
しかし、高齢化が進む中で
かんたんに実現できることではなくなってきました。

1.家族の変化

昔はどこの家でも
2世代、3世代が同居して生活をともにしていました。
でも今では

高齢の夫婦二人暮らし
高齢の親と独身の子どもの二人暮らし
そして高齢者の一人暮らし
こうした世帯が増え、今後もさらに増えていきます。

2.介護保険の先行き不安

2000年に介護保険制度が施行され、
介護の「社会化」、つまり家族からの解放がめざされてきました。
しかし、財政的な事情から、
介護認定を受けるのは徐々に難しくなりつつあります。

3.孤立する高齢者

これらの結果として、
家族にも頼れない、
そして介護保険によっても救われない
「孤立する高齢者」が増えつつあると私たちは感じています。

元気なうちはなんとかなります。
でも、孤立したままだと
あっという間に限界がきてしまいます。

ちょっと手を貸してくれる人がいれば
まだまだ住み慣れた環境の中で暮らしていけるのに。

地域の中で助け合うしかない

昔のような大家族に戻すことも、介護保険の財源を増やすことも
いまや望むことはできません。ならば

地域で助け合うしかない

これもかんたんなことではありませんが
自分たちにも何かできることがあるかもしれない
そう考えました。

3つの事業

こうした問題意識のもとに、
私たちは特定非営利活動法人(NPO法人)として
3つの事業に取り組んでいます。

①みんなの居場所

2015年9月に「小さな家 処々(ここ)」をオープンし、
さまざまな事情でデイサービスや訪問介護を利用できない、
あるいは利用しづらいという高齢者の方々に
楽しい時間を過ごしていただいています。

小さな家処々は
その名のとおりこじんまりとした民家にすぎませんが、
一人ぼっちになりがちな高齢者の方々が
同じ食卓を囲んで美味しい手料理を食べ、
おしゃべりやゲームに興じながら穏やかな時を共有できる、
まさに「みんなの居場所」です。

②暮らしのサポート

2016年4月にスタートした「暮らしのサポート」は、
高齢者の日常の中のちょっとしたお困り事を
介護保険を使わずにお手伝いする活動です。

介護認定を受けられない方、
介護サービスを受けていてもそれだけでは足りない方、
あるいは制度の対象とならないこと・・・

介護保険制度の枠からこぼれてしまうヒトやコトに対して
私たちにできる範囲でサポートをしています。

ただ、みんなの居場所も暮らしのサポートも「ボランティア」ではありません。
私たち自身が利用する側になるまで末永く続けられるよう
有料のサービスとして提供しています。

③居宅介護支援事業

2021年8月、新たにケアプランセンターを開設しました。

発足以来、介護保険の対象とならないサービスに専念してきましたが、
これにより、より深く、より広く
地域の高齢者の「困ったな」にお応えできるようになりました。

介護申請、ケアプランの作成、各種介護事業者の紹介、
モニタリングによる状況把握など、介護保険制度に則ったサポートを
ケアマネージャーが継続的に提供します。

そして

介護保険を利用できる部分は介護保険を活用しつつ、
介護保険では手の届かない部分や足りない部分は
みんなの居場所や暮らしのサポートでフォローしていきます。